電波教師にマジレス

電波教師 1 (少年サンデーコミックス)

電波教師 1 (少年サンデーコミックス)

部分的に良い事言ってるなーと思いつつも、残りが極論だったりしてる点があったのでちょっとマジレスしてみます。

電波教師
2限目 社会のルール


いずれ社会に出るお前達に俺は、言っておくことがある。
ルールなんか守ってて、社会で通用すると思うなよ。
ルールってのはお前等のためじゃなく、“作ったヤツ”のためにある。
そしてソレに支配された“現実”と“未来”は、常にお前達の“敵”だ。
だから、欲しい“未来”があるなら“闘え”――
闘って“現実”をねじ伏せろ。


(もしもしゲーアイテムの話)


ゲームを製作したヤツが用意したルールがあってもどう遊ぶかは自由だ。
人生だって同じさ。
自分だけの武器を磨け。
自分だけのルールで生きろ。
そして現実に自分のルールを認めさせろ。
そうすれば未来は、お前たちのモノだ。

というわけで、個別にツッコミ入れていきますねー。

ルールってのはお前等のためじゃなく、“作ったヤツ”のためにある。

正しくは「ルールはルール制定者が想定した利益受益層の為にある」ですね。必ずしも制定者が利益を得るとは限らず、制定者のみ・一部の人々・社会の大多数などルールによって受益対象は違っています。また受益対象を制定者が想定しても、実際には受益対象が利益を得れなかったり、むしろ損するようなルールも存在します。「仮定された対象者が、仮定された利益を得れる筈の仕組み」がルールと定義できそうです。

そしてソレに支配された“現実”と“未来”は、常にお前達の“敵”だ。

前項で指摘した通り、ルールが敵になるか味方になるかはケースバイケースです。ルールに則った現実と未来が敵になるかも同様です。

ゲームを製作したヤツが用意したルールがあってもどう遊ぶかは自由だ。
人生だって同じさ。
自分だけの武器を磨け。
自分だけのルールで生きろ。

部分的には良いことが書かれてますね。
自分だけの武器・ルールは価値観と言い換えた方が良いかもしれませんね。その上でルールを個別に吟味し、そのルールを採用するかを適宜判断して、時には則り、時にはルールを変更し、時には覚悟した上で破るなどを選択するのが正解ではないでしょうか。
必ずしも常にルールを逸脱する事が利益になるとは限りません。(たとえば交通ルール等は、基本的に全員が守った方が全体も自分も利益が大きくなる)

そして現実に自分のルールを認めさせろ。

必要なルール変更を認めさせるのは良い事ですが、労力的に変更コストが高いのなら現状維持もアリかと思います。ケースバイケースですね。

そうすれば未来は、お前たちのモノだ。

こはちょっと詭弁になってるかもしれません。
指摘済みの内容を加味したとしても、ルールと上手くつきあえる(≒利益を得る)だけであり、必ずしも未来が保証される訳ではありません。
利益を得れる事と未来が保証される事が別物なのは、魔法少女まどか☆マギカでしっかり描かれてますよね。