文学少女5つ目(ネタバレ

先月末、8/30に発売した「“文学少女”と慟哭の巡礼者」、発売日当日に買って、少し前に読み終わりました。


きちんとしたレビュー形式にまとめる自信が無いので、とりあえず日記でダラダラと感想を書いてみます。
とりあえず、ネタバレにならない範囲から。


いや〜。すごい。すごく面白い。
今回読む前に「“文学少女”シリーズ大好きだけど、今となってはそんなに読まずにはいられないって程の面白さでも無いかな?」とか、ある意味不届き千万な事考えてみましたが、読んでる最中面白くて仕方無かったです。
ドキドキ、ハラハラ、ワクワク、ビクビクしまくりでした。


謎の視点から書かれた恒例の文章(フォントが変更されてる部分)の推測には、またしても失敗。
むむぅ。見事にミスリードさせられました。


それとタイトル。流石に読めない&覚えられないっす(笑)。
道化(ピエロ)、幽霊(ゴースト)、愚者(フール)、天使(アンジュ)は分かるけど、
巡礼者(パルミエーレ)って難し過ぎる……。


では、ここの後からはネタバレ解禁して語ってみます。
読む時の楽しみが無くなりかねませんので、今後読む予定でまだ未読な方はもう読むの止めておいて下さいね。
この後の矢印が終わってから、ネタバレな内容を書いていきます。












さあ、ネタバレ開始です。もうちゃんと本編は読み終わってますよね?


今回は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材にしています。
しかもこの内容は、物語の根本部分(←心葉&美羽)として最初から考えられていたようで、しっかりと話が練られていました。
作品とのリンク具合という点では、他の巻の方が上手くリンクしていると感じる場合もあるかもしれませんが。
でもきっちり心葉&美羽が、ジョバンニ&カムパネルラと上手くリンクしてました。


最初は恒例の謎の視点文章で「美羽って多重人格で、男性の人格が書いてるの?」とか「このBって流人君か?」とか思いました。
いやはや、それが井上ミウの作品に美羽によって書き込まれたシロモノで、しかもBが竹田さんだとは、見事にやられました。


流人君がすごく悪役っぽく書かれていた為、彼に注意が集中させられてたのに、竹田さんがBだったとは……。
確かに竹田さんの文芸部部室の行動をよくよく考えれば、十分予想出来たのに、迂闊でした。
まだまだ読解力&推理力不足ですね、私は。


私はそんな感じで流人君をイメージしていた為、美羽が病院を抜け出して心葉が捜しに行くシーン、竹田さんから電話があったのを読んで「ええ? もしかして竹田さん死亡フラグですか!?」と、かなりドキドキハラハラしてました。
最終的に誰も死人が出なくて一安心でしたよ〜。
そういえば、“文学少女”シリーズで死人出てないのって、この「“文学少女”と慟哭の巡礼者」と「“文学少女”と繋がれた愚者」だけですか?
なかなか死亡率の高いシリーズなんですね、コレ。(^^;)


美羽と心葉はようやく仲直り(?)出来て、お互い次のステップに進めて良かったですね。
幼き日の心葉のラブレター(出版時にカットされた、井上ミウの小説ラスト)も良かった。


しかし、芥川君の片思いはちゃんと報われるのでしょうか?
琴吹さんよりよっぽど心配です(笑)。


それにしても遠子先輩は、今回も素晴らしいイイ女っぷりですね。
「どんだけ包容力あるねん!」って毎度の事ながら感心します。


琴吹さんは心葉君と親密になりつつあるものの、まだまだ遠子先輩との親密さには届いてなさそうですね。


それと決め台詞的なシーンにて、「ご覧のとおりの“文学少女”よ」って、遠子先輩……。
見た目で分かるかバカー(笑)!! そんなアンタが大好きやー!!
シリアスシーンっぽいのに、爆笑してしまいました。


いくつか遠子先輩の秘密に関わりそうなネタが散らばっていて、そして美羽の問題も解決した今、おそらく次の作品でのスポットは間違いなく遠子先輩でしょうね。
その前に短編集的なものを先に出すと後書きにあったので、今年中にこのシリーズが完結することは無さそうですが。


ちなみに短編集の方では、FBSPやFB Onlineの内容は収録されるんでしょうか?
> “文学少女”の今日のおやつ(FB Onlineに掲載)
> “文学少女”と恋する牛魔王(FBSP vol.2に掲載)(ツルゲーネフ『はつ恋』)
> “文学少女”と乙女に集う召喚獣井上堅二『バカとテストと召還獣』とのコラボ作品。FB Online 2007.7号に掲載)
↑辺りのヤツ。
とりあえず「FBSP Vol.2」を入手しましたが、FB Onlineの内容はいっつもすぐ見れなくなるので悲しいっすね〜。
有料でもかまわないから、とにかくバックナンバーを読めるようにして頂きたいです。→エンターブレインさん
(この前は「“文学少女”と乙女に集う召喚獣」の為に「バカとテストと召還獣」の(1)〜(3)を購入して予習したのですが、FB Onlineを見に行くと掲載終了してました……(つд`))


そして最後のページの美羽の記述、なかなかショッキングでしたね。
勝手に遠子先輩の正体を予測してみると、↓の感じになるかな?


天野遠子が偽名である場合
→・どっかの国(or星or異次元or時代)のスパイ(←文学作品専門?)
→・心葉君をマークしているどっかの出版社の人間


天野遠子が本名である場合
→・人間じゃなくて妖怪(or幽霊)
→・人間じゃなくて宇宙人
→・人間じゃなくて地底人
→・人間じゃなくて異次元人
→・人間じゃなくてロボット
→・人間じゃなくて神様(←卓球の? (^^;))


どれもこれもありきたり過ぎて、外れてる可能性が高そうですけども。


しかし最初の遠子先輩の夢オチネタ、クトゥルフ神話とは暴走しまくりですね。(^^;)
巻頭の目次ページのイラストで、しっかりそれをネタにしているのも素晴らしい。
まあ流石にいつもと様子が違い過ぎるから、「絶対夢オチだー(笑)」と簡単に推理出来ちゃいましたけども。


何か長くてダラダラしてしまった感がありますが、“文学少女”シリーズ5冊目の感想でした。


“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

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“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

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バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

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バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

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バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫)

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FBSP Vol.2 まかでみスペシャル (ファミ通文庫SP)

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